甘エビ加工品で100年企業を目指す

(1)冷蔵庫管理 (2)商品管理業務

マルカツ水産株式会社

香美町香住区の香住漁港、柴山港では、たくさんの甘エビが水揚げされます。この甘エビを中心に扱う水産加工業の会社、「マルカツ水産株式会社」へ伺いました。

(社屋外観)

1. ABOUT マルカツ水産株式会社
やりがいは、従業員の透きとおった笑顔

マルカツ水産株式会社、代表取締役の谷口公一さんにお話を伺いました。

 

会社の概要についてお聞かせください。

香美町の基盤産業である水産加工業として、甘エビを扱っているのが主な仕事です。前浜である柴山や香住、但馬の各地で、春と秋それぞれ2ヶ月ほどの間とれる甘エビを冷凍して、加工しています。経営しているもう1つの会社(香すみ堂株式会社)では、甘エビのせんべいや、姿干しも作っています。今は本社、佐津、香住、竹野の4つの工場があります。従業員は香すみ堂も合わせて80人弱くらいで、9割女性です。

 

起業された経緯を教えてください。

私が21歳くらいの頃はもっとこのまちの加工屋さんが元気よかったんです。そんな背景があり、両親から何度も勧められて、葛藤しながらも1年くらい加工屋さんで勤めてみようと思って。それで実際に行ってみたら、臭いとか朝早いとか、仕事の大変さは想像以上に半端なくて、入ったときからやめることを考えていました。やめることを決断しながらも、実際どのくらい儲かってるのか気になってきて、自分なりに原材料や人件費を割って仮計算してみたら、親方が相当儲けていることが分かって、態度急変。儲かるなら商売をしようと思い、42年前に起業しました。

 

(代表取締役の谷口公一さん)

 

経営する上で、どんなときにやりがいを感じますか?

一番はもちろん従業員が喜んでいる姿を見ること。やっぱりやりがいは家族と従業員の笑顔ですよ。本気で喜んでくれているときの透きとおった笑顔が、私の生きがいであり、やりがいです。

 

他の水産加工会社にない強みや魅力はどんなところですか?

結束力ですね。従業員や私をよく知る人は私のことを、「欠点もあるけどすごく熱いやつだ」って言います。従業員に助けてもらっているという思いがあるから、自分もがんばろうと思えます。儲けるには人が要る。この”人”というのを大事にして、社長として尊敬されるような生き方をしておかないと、いざっていうときに従業員が実力を発揮できない。給料などの対価は従業員が認めているから続くんだろうと思います。

 

社長から従業員の方に伝えていることは何かありますか?

ミスをしたときの伝え方には気をつけています。トラブルが起きたときに責任転嫁してないか。ミスの原因を追求してレフリーに入るときは、社長が正しく判断しているか、人間性が見られます。口のうまい人が要領よく生きていて、気のちっちゃい人が言えなくて痛い目に合っていないかなど、ひずみにならないように気をつけています。

2. 仕事内容
子育て中の方に優しい自由出勤が魅力の1つ

現在どんな職種を募集されていますか?

主は作業してくれるワーカーさんですね。女性はほぼ作業に入ってもらっていますので、そこに人がほしいです。

 

どんな方に来てもらいたいですか?

正直者がいいね。ミスをごまかさず、やっぱり素直で、元気で、うそを言わないのがいいですね。

 

このお仕事に向いている方、向いていない方はどんな方ですか?

複雑な仕事じゃないから、基本的には誰でもできるお仕事です。私語はだめとか、働くときに電話・メールはだめとか、そのへんの分別があればいいです。

 

新人の方はどのくらいの期間で仕事を覚えられますか?

3か月あれば一人前になります。最初の1週間はそばについて教えますけど、あとは作業するときに、完成した数量を隣の人と自然に比べて、無言のプレッシャーで育っていきます。

 

(甘エビとホタルイカの加工品)

 

マルカツ水産さんは従業員の9割が女性ということですが、子育てを応援するような取り組みは何かされていますか?

子育てっていうのが小学生までと考えたときに、今現在子育てしている人は2~3割います。会社を経営する理念として、家庭を一番大切に考えてほしいと思っています。だから出社時間は、何時から何時までじゃなくて、あなたのご家庭の都合に合わせて出社したらいいと言っています。例えばおばあちゃんが朝皿洗いとか洗濯とかしてくれる人は、30分早く出られる。逆に子どもが保育園から帰ってくる時間に合わせて退社するなどそれぞれの都合に合わせて決められます。

子どもが小さい頃は9時から15時までとか、9時から半日でも、とりあえずうちに来て慣れて、続けてほしい。子どもが大きくなるにつれ勤務時間を長くしてもらえたら。冷凍品だから、その日の予定人数に合わせて原料を出して作業すればいいし、途中帰ったりしても、できなかった分は冷凍して翌日にするなどの対応ができます。

3. 先輩インタビュー
町外に住んでいても、子育て中でも、受け入れてもらえる会社

まずは入社5年目の堀憲一朗さんにお話を伺いました。

 

(入社5年目の堀憲一朗さん)

 

現在どのような業務を担当されていますか?

冷凍、出荷業務です。冷凍庫の商品をピックアップして、運送業者に引き渡すという感じです。東京からきた原料を受け取る荷卸しもしています。

 

なぜこの会社に入社されたんですか?

豊岡市に住んでいて、もともとかばん屋で働いていましたが、生産管理に関わることがやりたいと思い、工場の求人を見て入ってきました。

 

入社当時は、どんなことに戸惑いましたか?

全てですね。香住は豊岡市とは風土も言葉遣いもちがうし。最初は怒られているように思いました。仕事内容も最初は慣れず、手探りでした。

 

仕事をする中で大変なことはありますか?

とにかく冷凍庫の中は寒いんです。マイナス33度とか。なので体調管理には特に気をつけています。

 

どんな方に来て欲しいですか?

仕事なんで、少なからず、責任がかかってくると思うんですけど、大なり小なりそれを背負える人がいいですね。町外から来ていただいても当然受け入れる雰囲気はあります。一人一人にやる気があれば、みんなで地域を盛り上げられるんじゃないかと思います。

 

次に、子育てをしながら働かれている川戸真紀さん、谷垣あゆみさんにお話を伺いました。

 

(谷垣あゆみさん、川戸真紀さん)

 

この会社に勤められてどのくらいですか?

13年。長いですよね。

子どもが幼稚園くらいのときから来ています。子どもが小さいうちは2時間だけ働いたり、中抜けさせてもらって出たり入ったりとか、夏休み全部休んだりとか、そういうふうにさせてもらって。子どもが大きくなるにつれて私も働く時間が長くなって、今に至ります。

 

どのようなきっかけで入社されたんですか?

社長にお声がけいただきました。そのときはほんとに子育て真っ只中だったので、全然仕事してなかったんですけど、社長が融通をきかせてくれて、1時間でも2時間でもいいから来てくれへんかと言われ、それならと働き始めました。

参観日や懇談など、中抜けができるのは子育てに優しく、時間に融通がきくのは本当にありがたかったです。

 

職場の雰囲気

仲はいいと思います。年配の方もいらっしゃるんですけど、仕事の面では厳しく私らにピシッとさせてもらうところもあります。大体みんな近所の人なんで、年上で怖い部分もあるし、近所のおばちゃんでしゃべりやすい部分もあるし聞きやすい部分もあるし、いい感じです。

 

一緒に働く人へのメッセージ

私たちは、来てもらったら受け入れ体制はばっちりです。仕事は辛いことももちろんありますし厳しいこともあるけど、楽しく厳しく、一緒に働けたら嬉しいです。

参考資料

募集概要

  • 企業名
    マルカツ水産株式会社
  • 募集職種
    (1)冷蔵庫管理 (2)商品管理業務
  • 雇用形態
    フルタイム、パートタイム
  • 給与
    (1)基本給250,000円
    (2)基本給200,000円
  • 勤務地
    兵庫県美方郡香美町香住区隼人
  • 勤務時間
    8:00~17:00
  • 仕事内容
    水産加工品の商品管理業務
  • 待遇・福利厚生
    雇用、労災、健康、厚生 各保険
  • 休日休暇
    週休2日 会社カレンダーにより
  • 必要な資格・経歴・学歴
    普通自動車免許、フォークリフト免許
  • 求める人物像
    明るく、元気のある人 正直な人
  • 事務所・所在地
    兵庫県美方郡香美町香住区隼人4-2
  • 事業所HPなど
  • 募集期間
    随時
  • 募集資格
    18歳以上(省令2号)
  • 採用予定人数
    (1)1名 (2)若干名
  • 選考プロセス
    随時面接
  • ハローワーク求人ナンバー
    (1)28091-00417291 (2)28091-00365691
  • 求人に関する問い合せ先
    0796-38-0870
  • 情報掲載日
    2018-11-30
  • 最終情報更新日
    2019-05-08

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