社屋外観

香住食研株式会社、代表取締役の黒野加寿男さん、営業部部長兼商品開発責任者の小林恭平さんにお話を伺いました

（代表取締役の黒野加寿男さん）

事業内容についてお聞かせください。

冷凍食品の製造を行い、主に関西へ出荷しています。製造しているメインの商品はたこ焼き、お好み焼きで、現在チヂミ等も手掛けています。

従業員の人数や平均年齢、男女比率について教えてください。

従業員は35名で、うち中国の研修生が2名です。平均年齢は43歳です。30代以下が6～7名くらいいますので、香美町の製造業の中では平均年齢は低いほうではないでしょうか。男女比率は男性のほうが多く、6割程度です。

従業員の方に望んでいることは何かありますか？

自分が作っているものに対して責任を持ち、積極的に行動することです。指示されてからではなく、自分から「こういうことをしたらどうだろう」と考えて行動できるようになってほしいです。

この会社ならではの強みはどのようなところですか？

多くの製造会社は大半の作業を機械で行いますが、うちの場合半分は手作業です。例えばお好み焼きなら、トッピングや生地を返す作業は人の手でしています。機械につく人数も、他のメーカーと比べるとかなり多いです。そのため他のメーカーでは作れない商品でも、うちなら作ることができるのが強みです。

今後の会社の将来像を教えてください

今は全国に出荷しているんですが、海外に向けての話も出てきていますので、今後は海外への出荷を目指していきたいと思っています。

現在どんな職種を募集されていますか？

職種は特に限定していません。一緒に働きたいという方の要望に沿って決めます。業務内容としては製造、営業、在庫や生産の管理、大体この3種類に当てはまります。8割は製造スタッフですが、製造スタッフとして採用された人間でも、営業や在庫の管理がしたいなど、要望があれば配置の転換をします。部署ごとに分かれるのではなく兼部で、みんなで補い合うスタイルなので、例えば肩書が営業でも現場に入って手伝うこともあります。

(工場の様子)

このお仕事の魅力はどんなところですか？

オートメーション化ではできない商品を独自に作れるというところで、いろいろな会社さんから仕事をいただいています。「冷凍食品でこんなにおいしいものが手軽に食べられる」ということを伝えられるのが魅力ですね。

逆にこのお仕事の難しい部分はどんなところですか？

たこ焼きにしてもお好み焼きにしても水分の量が多いので、時期や原料の状態によって毎回微調整が必要になり、職人に近い作業になります。水分量や粘度を測る機械はもちろんありますけど、毎回同じ時間、同じ量で作っていても完成の状態がばらついてしまうので、経験値が必要になります。

新人の方はどれくらいの期間で仕事を覚えられますか？

大体1か月弱くらいで、なんとか一人でできるという状態になります。作業場では近くに必ず何人かいて、間違えたら指示もしてもらえますので、安心できると思います。ただ商品の種類が多いので、各商品の特徴や手順などをすべて覚えようと思うと1年はかかります。

引き続き、営業部部長兼商品開発責任者の小林恭平さんにお話を伺いました。

(営業部部長兼商品開発責任者の小林恭平さん)

現在どのような業務を担当されていますか？

メインは営業ですが、なんでもします。なんでもやりたがります。

なぜこの会社に入社されたんですか？

以前は大阪にいて営業の仕事をしていましたが、子どもができて実家に帰ってきたのをきっかけに、私の母親のつながりで会社の紹介を受けて入社しました。

入社当時に戸惑ったことはありますか？

いろいろなことを覚えるのが大変でした。営業だけでなく仕入れ、企画書の作成、在庫の管理、品質検査の方法や基準など覚えることが多かったです。

また、当初メーカーさんとお話ししているときに、営業や現場などそれぞれの部署間のやりとりにすごく時間がかかるなと思いました。もう少しスムーズにやりとりを進められるよう、私自身は営業も原料も企画書も在庫も現場のことも覚えて、メーカーさんが私に聞けばすぐに答えが返ってくる流れを目指しています。

職場はどんな雰囲気ですか？

自由度が高いです。現場は衛生面に気を付けた格好をしなきゃいけないですけど、私は基本的に事務所にいるので、服装やデスクまわりなど特に縛りもないです。部署に縛られることもなく、世間一般でいうと違う部署の仕事を兼務することも可能ですし、得意なことを担当することができます。

仕事をする中で喜びややりがいを感じることは何ですか？

私の場合営業で、依頼を受ける件数が多いのが今すごくうれしいことです。多くの人から「あの人にお願いしたら作ってくれそうだな」っていう形の関係性が年々広がってきて、結果取引先が広がってきています。

最後に、今後一緒に働く人へのメッセージはありますか？

職場って大体１日過ごすので、単にお金をもらうだけじゃなく、結局人を作る場所だと思うんです。うちの会社は、年功序列でなく意欲がある人が役職につくというやり方をとっているので、単純に給料を増やすために働くというより、自分を成長させたいという人にぜひ来てもらいたいです。