2024 そして移住から2年経つ

2025.04.01

       

移住から2年たちました

京都からハチ北に移住して、先の夏でまる2年が経った。
2年前とくらべたらすこしはハチ北のことを知れて、すこしはハチ北に馴染めてきただろうか。
もちろんまだまだペーペーな私だが、2年経って、すこしずつここでの1年間の暮らしかたがわかってきた気がする。
グリーンシーズンとスノーシーズンってまったく別物なんだ!

別の土地に暮らしているみたいにリズムもスタイルも変わって、なんだかおもしろい。
1年間の中でメリハリがあることが飽き防止にかなり役立っていると感じる。
ハチ北で暮らしていると、飽きる暇がない。
知らないことや発見ばかり、ほんとうに毎日おもしろくて、いそがしい!
毎日同じ時間に起きて同じ電車に乗って同じ場所へ……そんな生活に飽き飽きしているそんなあなたに、ハチ北、とってもおすすめです!

 

冬が終わってまた冬が来る

ハチ北の人間はどうやら「スノーシーズン(冬)」と「グリーンシーズン(冬以外)」で1年間を認識しているようだ。
だいたい12月~3月いっぱいor4月頭までが「スノーシーズン」だろうか。
その間はとにかく毎日働く。休みなく働く。
故に、スノーシーズンが終わると、なんだか一瞬だけ「打ち上げ」みたいな空気感になる。そのちょっと弛緩した空気感が好きだ。
とはいえ多くの人は畑や田んぼ、グリーンシーズンの準備が待ち構えているので、そんなにのんびりもしていられないのだが……。

 

スノーシーズンが終わってからの一年の流れ(私のばあい)は、ざっとこんな感じだったと記憶している。

ハチ北フェス準備(いろいろ)、冬の片づけ(デスクひっこしとか)、山菜(おこぼれ)、田んぼ・畑仕事(おてつだい)、虫対策(万全に)、DIY(必要に迫られて)、ハチ北フェス(これでやっと一息)、キャンプ場(おてつだい)、イベント乱れ打ち(いそがしい)、DIY(気が向けば)、盆踊り(生ビールおいしい)、HACHIKITA RIOT(今年は不明)、カメムシ(恐怖)、蜂(恐怖)、トレッキング(たのしい)、冬の準備(デスクひっこしとか)、そしてまた冬。

 

 

 

あっというまだ!

人生が雪解け水のように流れ過ぎ去ってゆく!

山暮らしの必需品ベスト5

2年経ってみて、実際これって必需品だよなというものがだんだん出揃ってきた気がするので、2年間の感慨としてここでお知らせしておきたい。
突然ですが、これが私の2年間の成果です。
山暮らしの必需品、買ってよかったものベスト5を発表します。

【5位】アウトドアウェア(トレッキングシューズ、レインウェアなど含む)

 

ふだんの暮らしのほとんどすべてが街にいたころの「アウトドア」なので、もうすべての服はアウトドアウェアでいいんだと思います。

ふつうの道も割と山道なので、というかハチ北は山なので、トレッキングシューズもあるといいんだと思います。

 

【4位】電気毛布

 

冬の家のなかは、なぜか外よりも寒いです。なんででしょうね。

雪が積もるとあたたかいと人は言います。

けっしていわゆる「あたたかい」ではないと思うんですが、たしかにビュウビュウ風が吹いている瞬間よりはあたたかく感じます。

うちにはいわゆるエアコンはないので、暖房器具は灯油ファンヒーター一択です。

寝るだけのために灯油をたくさん使うのがイヤなので、寝室をあたためるという方法はあまり取りたくない。

そこで彗星のように颯爽と登場したものが「電気毛布」だった。

はじめのうちは京都で使っていた湯たんぽを使っていたのだが、気温が低いからかあっという間に冷めてしまう。

次に手を出したのが「電気あんか」だった。

はじめのうちこそ「乾燥するし……」と消極的だったが、一度使ってしまうとその安定したあたたかさと湯たんぽより広い温面積に感動。

もう電気あんかのない生活は考えられない。

ところがあるとき、不意に「電気毛布」なるものを手にしてしまった。

「さすがに、電気あんかよりさらに乾燥するし……」とはもちろん思ったが、一度使ってしまうとその圧倒的あたたかさと圧倒的温面に感動。

もはや電気毛布なしの生活には戻れない。

私のばあい、毛布として平べったく使用するというよりは、でかい電気あんかとして使用している。

足に巻きつけるようにして眠るとめちゃくちゃあたたかいので全寒人(さむんちゅ)につよくオススメしたい。

もはや乾燥などどうでもいい。凍るか凍らないか、寝られるか寝られないかが問題だ。

 

【3位】虫虫ゲッター

 

もうこの字面だけでイヤなんですが。

どこから来るんだか、家のなかに虫がいます。住みはじめたころとくらべるとだいぶ減ってきましたが、それでもなぜだか虫はいます。お風呂場に、洗面所に、リビングに、キッチンに、ところ構わずいます。天井、かべ、地面、狭いところ広いところ、関係ありません。

そんなときに役に立つのが「虫虫ゲッター」。

ハンドキャッチャーとかマジックハンドとか呼ばれているものがあると思うんですが、あれの虫特化版です。「虫特化版」、イヤな字面だ。

見ていただくと分かりやすいと思うが、先端には光ファイバーのようなものが付いており、それが花系のモンスター的にガバッと開いたり閉じたりする構造になっている。

小さな虫から大きな虫まで、そのサイズに合わせて、たくさんの光ファイバー(のようなもの)が、虫の体、そして手足を絡め取ってくれるというあんばいである。(たぶん)

とにかく狭いところでも広いところでもピンポイントを狙って捕まえやすいというのがいいところです。

割とがっちりゲットできるので、そのまま外に逃しに行くもよし、シンクで熱湯……するもよし。(熱湯くらいではマイクロファイバーはびくともしません)

一家に一台と言わず、一部屋に一つほしい、虫虫ゲッター。

 

【2位】長靴

雨の日も雪の日も田んぼ仕事も野良仕事も!

年間通して一番履いてる靴かもしれない、長靴。

こっちに移住するときに必要なものを聞いたら、だいたいの人が「長靴」って言ってました。

【1位】ドラム式洗濯機

 

 

夏は虫、冬は雪で外干し考えられません。

ワンタッチで寝てる間に乾燥まで終わってるのマジで便利すぎて一生手放せない。

 

 

【番外編】布団乾燥機

うちは客用布団が多い(のに外干しできない)のと、冬場つめたいベッドを寝る前にあたためておくために必要。

その他、灯油ファンヒーター、スノーダンプ(雪かきグッズ)、角スコップ、防水あったか手袋など、もはや必需品なのではと思うものはたくさんありますが、それはまた次の機会に。

ネット通販はきちんと届くし(配達員のみなさまほんとうにありがとうございます)、スマホの電波は平均して弱めだがWi-fiのおかげでまったく不便はしていない。

ちなみに通販でハチ北にいちばん到着が早いのはヨドバシドットコムで、Amazon Primeは時間帯によっては翌々日着ですが、ヨドバシは今のところ確実に翌日に届いてます。(2025年現在 私調べ)

ハチ北という物語をまだまだ楽しみたい

2年経っても知らないことがまだまだある。
ハチ北でできると思うことがまだまだある。
ハチ北でやりたいことがまだまだある。

これはきっと幸せなことだ。
ハチ北にまだ希望を持てている。移住してくる前よりも、もっとつよく。
うっすらと、ここって可能性あるんじゃない? と思っていたことが、2年をかけてより確信めいてくる。
この秋、旅館街の空き家が二軒解体された。
なくなってはじめて気づいた。こんなに大きな土地だったのか。

 

 

 

これからハチ北は、またもう一段階変わってゆく時期なのかもしれない。

それは、見えるところもあれば見えないところもあるだろうし、前進するいい部分も抗いきれない残念な部分もきっとあるんだろう。

でも変わらないでい続けることは無理だから。

現状を維持することすら、弛みない努力、新陳代謝が必要。

ハチ北をもっといい場所にしたい、もっといろんな人に愛される場所にしてゆきたいと思ったら、それはもう。

ハチ北がこれからもずっと、できるだけ長く、持続可能な場所でありつづけるために、今、ハチ北はすこしずつ変わろうとしているのかもしれない。

 

……と、移住して2年やそこらの視座で見ると、ついついそんなことを思ってしまうのだが、これだって今に始まったことではなく、きっと先人たちがこの土地で繰り返し行ってきたことなのだ。

 

何もない山奥どん詰まりの集落にスキー場を拓いて、旅館街をつくりあげ温泉を掘削しレンタル業を始め、冬だけじゃ先細りだと夏の事業を開発してゆく。ツリーイング、パラグライダー、環境保護、キャンプ場、RVパーク、ランニング、自然観察ツアー、ミュージックフェス。

40数世帯、人口150人程度の集落が、ここまでのことをやっているのはすごいことだと思う。

でも、だからすごいんじゃなくて、このポテンシャルをもっとみんなで共有したい。

これからはハチ北だけじゃなく、もっと多くの人と手をつないでいけるように。

 

 

まだまだ毎年ちがった顔を見せてくれるハチ北。

ハチ北での暮らしの中で、自分も少しずつ変わっていくのがよく分かる。

ハチ北は、自分は、これからどんなふうになっていくんだろう。

 

今もまだ残っているものを、そしてこれから変わってゆくハチ北を、見守るだなんて言い方をするといささか傲慢だが、ハチ北の一ファンとして、そしてなにより一住人として、これからもできるだけ長く、じっと見続けていたいと思っている。

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