「毎日、豊かな自然に感動できる町」

河井 杏理さん
  • Iターン
  • 小代
  • 香住
  • 町民ライター

気づきから生まれた自然の大切さ

「子どもの頃から、テレビや漫画やゲームじゃなくて、いつも外で遊んでましたね。自然と触れ合うのは昔から好きでした」

 

明るく元気で笑顔も素敵な「河井 杏理」さんは神奈川県出身の23歳。

2021年11月に香美町小代区新屋にある「美方高原自然の家 とちのき村」の職員として移住して来られました。

 

 東京の大学で4年間「ダイビング部」に所属、普段はプールで練習し、合宿でさまざまな場所に赴き、現地の海を体感していたそうです。ある合宿で伊豆大島に赴いたことがあり、その帰りのフェリーで外を眺めていた時に、ある気づきが・・・。

「伊豆大島の海は青くてきれいなのに,途中から緑に変わっていって,東京湾に着く頃には茶色い海・・・どうしてこんなに違うんだろうって思いました。」

幼い頃から今までも、ずっと触れ合っていた自然が、都会では失われていっている現状に愕然とし、自然環境についての勉強を独学で学んでいくうち、いつしか「自然を感じられる体験で、あらゆる人に自然の大切さに気づいてもらいたい、そういう機会を与えられる立場にいたい」と思うようになったとのこと。

一昨年、交換留学でドイツに赴きましたが、新型コロナウィルスの影響で、約半年で強制帰国となり就職で選んだ場所、それがこの香美町でした。

 

 

“ダイレクト“に感じてもらえる「とちのき村」

 香美町小代区にある「とちのき村」は、美方高原の自然を活用したさまざまなプログラムやイベントを通して、自然の大切さに触れる機会を提供し、複数名のインストラクターが在籍する兵庫県尼崎市が運営する教育施設です。

 河井さんは林間学校(兵庫では『自然学校』と呼ばれている)などで、都会から訪れた子どもたちに、ツリーイングや沢登り、山登りなどを楽しんでもらうインストラクターのお手伝いの日々。

「キャンプやプログラムで子どもと直接触れ合えることが楽しいです。子どもたちがみんな感性豊かになっていく。ここは、ほんとにダイレクトに自然を感じてもらえる環境がいっぱいなんですよ〜」

とちのき村での活動の様子

 

五感をフルに働かせてくれる小代

小代に来た時の印象は?と聞くと・・・。

「自然だらけ!(笑)特に小代の雪はびっくり!『スノーシュー』の存在も初めて知りました。今年は、とちのき村周辺は2m以上積もっちゃって、雪かき、屋根の雪降ろしがいい体力トレーニングになりました」

 

 これまでの都会の暮らしとは異なり、何もかもが新鮮に見えて楽しいという河井さん。

「神奈川では、住宅街の中に一部、林があるってイメージだったのが、小代は山の中に人が『棲息』しているって感じがします。空気もきれいで過ごしやすいです」

「久須部川の沢登りをしたことがあって、岩肌がクリーム色ですごく綺麗でビックリでしたし、川の水もすっごく綺麗で水の音も気持ちよかった!」

「小代の山は11月くらいの景色が好きですね〜、紅葉と積雪が混ざり合ってるんです」

五感をフル活用させて感動した話が、次から次へと溢れ出てきます。

 

近所の方々はどうですか?との問いには、

「みんな気遣ってわかりやすく話してもらえてるけど、おじいちゃんおばあちゃんの方言はやっぱりまだ聞き取りにくいこともありますね〜」

「食べ物もめちゃ美味しいです!畑や田んぼが近くにあるので,毎日のように美味しい野菜をもらえるし、たまにアジとか魚ももらえます!」

小代で川遊びもしました。

 

 

香住の海は率直に綺麗な海!

休日は大好きな海へ出掛けて、サーフィンやSUP(サップ)の日々!

「ほんと『リア充』みたい!(笑)帰りは温泉に入って帰ってます。」

関東の海と比べるとどう?との問いには

「こっちの海は率直に綺麗すぎる〜!と思いました。砂が白くて、晴れた日には海の青さといい感じですね!透明度も海の中がもう丸見え!って感じでビックリです!そんな綺麗すぎる海で、SUPもサーフィンも潜ることもできちゃうし、どれも海を満喫できる最高の場所です!」

 あちこちの海に出掛けていた学生時代に訪れていた綺麗な海にも負けないほど、日本海のポテンシャルは高いようです。移住後にサーフィンを始めましたが、現在、環境教育の面でも、大人も子どもも手軽に楽しめるSUPのインストラクターにも挑戦している河井さん。山でも海でも大活躍が期待されますね!

 

使命感

 出来事を写真や動画に撮って投稿するようなSNS類をほとんどしないという河井さん。やはり日々考えているのは環境教育のこと。

「最近、いろんなところで、サステナブルとかSDGsとか、環境保全についての教育があるけど、じゃあその『守らなければいけない自然』が一体どんなものなのかって、知らない子どもたちが多いんじゃないかって思っています。だから、たくさんの子どもたちにとちのき村に来てもらって、海や山の『守るべき自然の素晴らしさ』を知ってほしい。ホントにこの町って、『毎日感動できる自然』がたくさんある町です。町内でもまだまだ行ってない所もたくさんあるし、これからが楽しみなんです!」

 

これからもたくさんの感動を伝えてくれそうです!

ぜひみなさん、河井さんに会いに来て、香美町で「感動できる自然」を見つけてくださいね。

 

(町民ライター 池本大志)

 

 

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