子どもを育てるなら、やっぱり自然豊かな田舎でのびのびと…と思い描いている方も、
このウェブサイトをご覧の方には多いかもしれません。
田舎で子どもを育てると、
- 自然の中で体を使った遊びができる
- 地域の方に見守られ、地域ぐるみで子育てができる
- 人混みが少なく、のびのびと生活ができる
などなど、いいことがいっぱいあります。。
とはいえ、
- どんな場所で遊んだらいいの?
- 香美町ならではの教育や、進学先は?
- 同年代の子どもやママ友、パパ友とつながれる場所はある?
など、不安を抱えている方もいらっしゃることでしょう。
そこでこの記事では、「育てる」「学ぶ」「遊ぶ」の視点から香美町の子育てについてまとめました。
目次
「育てる」
何かと不安がいっぱいな妊娠中や乳幼児期の子育て。
日々の生活のことや子どもの健康、予防接種スケジュールなど、忙しい中で考えることもたくさんあります。
妊娠中・出産後の手続き
妊娠中や出産後の必要な手続きを確認したいとき、子育てに不安を感じるときに
お役立ちの情報が「こそだてがいどぶっく」に一つにまとめられています。
これから始まる未知の子育てについて楽しく学んだり、ホッと一息つけたりする
サロンや子育て教室の案内もあります。
子育て情報を手軽に入手できるスマホアプリ
2020年5月15日から、『かみっこ子育てアプリby母子モ』の配信が始まりました。
このアプリは、妊婦健診や乳幼児健診の記録を管理して、
子どもの成長をグラフ化で見やすくしたり、予防接種のスケジュール管理ができたり、
また成長記録を家族と共有できたりするお役立ちアプリです。
香美町の配信する出産、育児情報や、子育てイベント情報などがプッシュ通知で届くので、
忙しい子育て中のスケジュール管理に役立ちます。
iphone、android携帯で利用することができます。
妊娠がわかったら、ぜひインストールしてみてください。
同年代の子どもと遊べる「子育て・子育ち支援センター」
香美町子育て・子育ち支援センターでは、
「子育て講座」「季節の行事」「交流事業」「親子体操」「読み聞かせ」などの多彩な活動を通して、
年の近い子ども同士の交流や保護者の交流、
子育てのお悩み相談などができる育児支援施設です。
小さい子どもが喜ぶような絵本やおもちゃなどの遊具がそろっていて
お子さんが家で退屈しているときのお出かけ先として利用できます。
香住子育て・子育ち支援センター
高井子育て・子育ち支援センター
小代子育て・子育ち支援センター
また、子育てサークルや母親グループの活動もあり、ママ友・パパ友づくりのきっかけにもなります。以下は、当サイトで子育てサークル「ラッコの会」を取材した記事です。
幼稚園・保育所・こども園の取り組み
香美町内には、9つの幼稚園、4つの保育所、1つの認定こども園があります。
アットホームな雰囲気が少人数園の魅力ですが、たくさんの子どもたちと関わることで得られる成長・学びもあります。
香美町では、園児数が減少している幼稚園・認定こども園・町立保育所が、
さまざまな組み合わせで交流会(就学前「わくわく交流会」)を実施。
.たくさんの人と関わり声をかけ合う楽しさを味わうことができるように工夫しています。
放課後の学童保育
小さな子どもを育てている共働き世帯にとって、
仕事と子育ての両立をサポートしてくれる場所があるかどうかはチェックポイント。
香美町は、就労などの理由で、保護者が昼間自宅にいない家庭の小学生を対象とした放課後児童クラブを開設しています。
「学ぶ」
小中学校での取り組み
香美町には、10校の小学校、3校の中学校があります。
小学校の10校中9校は小規模校で、人数が少ない分異年齢交流も多く、上級生が下級生を自然に手助けする姿が見られます。
また学習面でもひとりひとりの習熟度に応じたきめ細かい指導が受けられ、ふるさと教育にも積極的に取り組んでいます。
香美町ならではの教育的な取り組みは?
上記のような小規模校ならではの強みはありますが、
「切磋琢磨できないのでは?」「競争心が育ちにくいのでは?」という不安面も克服すべく、
学校間連携を推進し、小規模校同士が合同で多人数指導を実践する、
「学力向上ステップアップ授業」という取り組みを行っています。
他校の子どもたちと関わることで、
子どもたちの「自ら学ぼうとする意欲」「自分の考えを表現する力」を刺激するとともに、
教員の情報交換、指導力向上にも繋がります。
この「学力向上ステップアップ授業」、
先に「幼稚園・保育所・こども園の取り組み」でお伝えした『就学前わくわく交流会』、
野外学習や環境体験活動などを、地域が主体となって行う『土曜チャレンジ学習事業』は、
3つあわせて『香美町トリプルチャレンジ大作戦』と総称され、
学校の内外で子どもたちの生きる力を育む三本柱として展開されています。
学校・勉強の悩みを相談できる「教育相談センター」
学校に通う中で、勉強や人間関係などの悩みや心配事、いじめ、不登校、発達障害、成長に伴う悩みなどを抱えたときのために、専任の相談員による相談室として教育相談センターを設けています。
対象は児童・生徒本人、保護者、教職員。面接相談のほか電話、メール相談も受け付けています。
香美町在住生徒の高校・進学先
小学校、中学校と進級するにつれ、進学・受験についても気になってくるところです。香美町で育つ子どもたちはどのような高校・進学先を選択するのでしょうか。
町内にある2つの高校の特色に触れ、町外へ進学する選択肢にはどのようなものがあるか、通学手段や学力のサポートについてまとめました。
香美町内の高校の特色
香住高校には普通科と、近畿でも珍しい海洋科学科があります。普通科は香住区在住の子どもたちの主な進学先の一つで、海洋科学科は県下全域から入学可能です。
普通科の生徒たちは、それぞれの将来設計に合致するカリキュラムで学びます。香住区で育った子どもたちにとって香住高校は、慣れ親しんだ環境でもありますが、地域外で育った子どもたちとのふれあいも多く、刺激を受けながら学び合える環境でもあります。
志した分野で輝くグローバルな視点と、地域を守り豊かにするローカルな視点。身につけた知識をもとに外の世界で輝く力、地域とのつながりを深めて地域で活躍する力の両方を育みます。
地域に深く根ざす村岡高校は、村岡区・小代区在住生徒の主な進学先の一つとして選ばれている他、全国募集の特色類型・「地域アウトドアスポーツ類型」をもちます。
地域アウトドアスポーツ類型には、地域課題の探求を通して地域と深く関わる「地域創造系」と、スポーツの基本や冒険要素の強いスポーツの実践、ゴルフやスキーなどの実習を行う「アウトドアスポーツ系」があります。
また、村岡高校の全校生が「地域元気化プロジェクト」に関わり、興味や得意なことを活かして地域と協働した活動を行うなど、地域活性化に向けた特色ある教育プログラムが魅力です。
香美町には2つの高校がありますが、町外の高校に進学するケースも少なくありません。
香美町の子育てをよりイメージしやすいよう、
進学実績の多い但馬地域の高校を中心にまとめましたので、ご参照ください。
高校進学:香住区在住の場合
香住区在住の中学生の多くは香住高校に進学します。
町外では、豊岡高校(豊岡市)、豊岡総合高校(豊岡市)、浜坂高校(新温泉町)、
私立高校の近畿大学付属豊岡高校(豊岡市)などに進学します。
香住高校へは、徒歩や自転車、列車通学が主であり、
豊岡高校、豊岡総合高校、浜坂高校、近畿大学付属豊岡高校へは列車通学が主です。
高校進学:村岡区・小代区在住の場合
村岡区・小代区在住の中学生の多くは村岡高校に進学します。
町外では、八鹿高校(養父市)、私立高校の近畿大学付属豊岡高校(豊岡市)などに進学します。
村岡高校へは、徒歩や自転車、バス、保護者の送迎での通学が主です。
八鹿高校へは、バスや保護者の送迎での通学が主であり、村岡区から約30分、小代区から約1時間の長距離通学となります。
村岡区、小代区から近畿大学付属豊岡高校に進学する場合は寮生活を選ぶケースが多くあります。
高校進学:進路希望に合わせた選択肢
但馬地域では、福祉の勉強や看護資格の取得ができる日高高校(豊岡市)、
農業や畜産の勉強ができる但馬農業高校(養父市)、
電機や建設について学べる豊岡総合高校(豊岡市)など、
専門性の高い高校を選ぶことができます。
また、但馬地域外や県外の高校へ進学する生徒もいます。
高校受験、学力のサポート
各地区、通える距離に塾があります。また、移住者が開いた塾もあり、きめ細かいサポートが受けられます。
「遊ぶ」
自然の中で体を使った遊びができるのが、田舎ならではの子育ての良さ。香美町では、春と秋はハイキング、夏は虫取り、海・川遊び、冬は雪遊びなど、やはり自然で遊べるのが魅力です。
ここでは香美町内のおすすめアウトドアプレイスポットをまとめました。また、雨の日やおうち時間の充実にも欠かせない図書室についても触れています。
香住区:おすすめの遊び場
岡見公園
岡見公園は山陰海岸国立公園内にあり、この公園を中心とした香住海岸は国の「名勝」に指定されるなど、まさに絶景スポットです。
しおかぜ香苑
芝生広場、子ども広場や休憩所があり、散策、スポーツ、レクリエーション等幅広く利用できます。
ジオパークと海の文化館
山陰海岸ジオパークや香住の「海の文化」について学べる展示、加工体験施設があります。
海水浴場
香住と言えば海!
静かな遠浅のビーチで磯遊びが楽しめる三田浜海水浴場、
駅から近く、ウッドデッキも整備されている香住浜海水浴場、
千畳敷での磯遊びができ、かえるの形に見える「かえる島」も人気の今子浦海水浴場、
町内最大でイベントも多数開催されている佐津海水浴場、
海水の透明度が高くきれいな安木浜海水浴場などがあります。
それぞれの位置情報などは、以下のページをご参考ください。
村岡区:おすすめの遊び場
スキー場
村岡区には、コースのバリエーションが豊富で大人も子どもも楽しめるハチ北高原スキー場、小学生未満リフト無料がうれしいスカイバレイスキー場があります。
兎和野高原
広大な敷地、豊かな自然環境の中、山遊びやオートキャンプ、フィールドアスレチック、 スポーツトレーニングなどができるのどかな高原です。
木の殿堂
「森と海と太陽」をテーマに建設された、森や木のすばらしさを紹介する自然学習施設です。常設展示の他、数々の体験プログラムなども実施しています。
御殿山公園
江戸後期、村岡藩・山名氏の陣屋が置かれていた場所で、現在は桜や紅葉の名所、町民の憩いの場として親しまれています。
小代区:おすすめの遊び場
スキー場
小代区には、キッズパーク完備、雪質に定評があるおじろスキー場、スノーボーダーにも人気のミカタスノーパークがあります。
小代古代体験の森
縄文時代早期の住居跡、縄文土器の破片などが出土した遺跡で、古代の生活を体験できる野外施設です。
とちのき村
雪遊び、天体観察、森あそび、クライミング、キャンプやBBQ、卓球やバレーボールができる体育館、テニスコートなど自然豊かな環境で体をいっぱい使って遊べる自然の家です。
自然の中で遊ぶと、サル、鹿、熊、イノシシなど野生動物に出会うことがあります。安全には十分気をつけて、動きやすい服装で楽しんでください。
遊びについては以下のページもご参照ください。
読み聞かせや調べ物に、図書室情報
子どもとの時間に取り入れたい、読み聞かせや読書の時間。香住区、村岡区、小代区の公民館内に本が読める図書室があります。子育て中に賢く利用したい移動図書館車の情報もまとめました。
香住区の図書室
香住区中央公民館図書室 香美町香住区香住114-1(地図)
休館日:月曜、祝日、12/29~1/3
TEL:0796-36-3764
村岡区の図書室
公民館内に図書室がある他、移動図書館車もあります。
村岡区中央公民館図書室 香美町村岡区村岡396(地図)
開館時間:火~土 9:00~22:00 日 9:00~17:00
休館日:月曜、祝日、12/29~1/3
TEL:0796-98-1366
村岡民俗資料館「まほろば」こどもひろば(図書室)
村岡区中央公民館移動図書館車(やまなみ号)
毎月(原則として第1、第2、第3土曜日)村岡区内を巡回します。
小代区の図書室
公民館内に図書室がある他、移動図書館車もあります。
小代地区公民館図書室 香美町小代区実山100(地図)
開館時間:月~土 9:00~18:00
休館日:日曜、祝日、12/29~1/3
TEL:0796-97-3966
小代地区公民館移動図書車(メルヘン21号)
毎月(原則として第2、第4土曜日と日曜日)小代区内を巡回します。
町外の図書館
豊岡市、新温泉町、岩美町(鳥取県)の図書館では、香美町と相互利用協定を結んでいますので香美町民も本を借りることができます。
きめ細かく、のびのびと、香美町の子育て
香美町は、少人数・小規模を強みとし、
この記事が妊娠中や就園前の不安を解消できるような場所や、香美町の学校ならではの取り組み、そして多彩な遊び場など、香美町での子育てシーンを想像できるものになっていればと思います。
香美町での子育ての大きな魅力はやはり、自然の中でのびのび育つ環境があること。子育て中の不安を相談できたり、子育て中の仲間と繋がれたりする場所や機会もありますので、賢く利用しながらかけがえのない子育ての時間をお楽しみください。