すっぽん王子として小代の魅力をアピール!楽しむことが大前提。
すっぽん王子として、小代のすっぽん大使をも担っている、本格料理旅館 大平山荘の若旦那 邊見裕作さん。京都伏見からお嫁にきた奥様と、3人のお子さんと、家族みんなで楽しく小代を満喫されています。
おじろスキー場にほど近い、本格料理旅館 大平山荘は、冬のスキー客をはじめ、4棟ある弓道場を求めて、各地から学生、社会人の合宿の場としても多く利用されています。また、特産のすっぽん、チョウザメを使ったお料理も人気で、グルメなお宿としても評判です。若旦那として奮闘する邊見裕作さん。 料理修行のため、
高校卒業後、一度は小代を離れ、16年前にUターン。
今は、観光協会の副会長も務めるなど、小代の魅力をアピールすべく、 様々な活動をされています。
大平山荘のある場所は、昔はスキー場だったそうで、家の庭がスキー場、 夏には川で泳ぎ、一年中、山や川で遊ぶのが当たり前という環境で育った裕作さんにとって、自然豊かな小代を「特別な場所」と思ったのは、意外にもUターンして帰ってきてからだそうです。
お客さんをもてなす立場になった時、初めて小代が「特別」な存在だと気が付いた。
「小さいころはただ住んでいただけ。よく小代を知っていなかった。結婚して子どもが生まれ、自分で家族を養っていくとなった時に、当たり前に住んでいる小代が「特別」だと初めて気が付いた。お客様をもてなすことに本気で取り組んだ時、小代の魅力を見直すきっかけとなった。そして小代の魅力を発信する側になって
みて、初めて「いい所だな」と気が付いた。」
ごく当たり前だと思っていた故郷の魅力は、そこに住んでいるとなかなか見えてこない。だけど、外から見たら、見たこともない非日常がころがっているのかも
しれない。
小代を知ってもらって、小代に遊びに来て、ゆっくりを味わって欲しい。
自らをすっぽん王子と名乗り、SNSなどで小代の魅力を日々発信。
「SNSを見て、スッポン食べに来ました!」というお客さんも増えているとか。趣味の釣りも、但馬牛も、新鮮な魚や野菜、すっぽんも、 当たり前の景色も、どれも都会にはない、小代のアピールポイントだった。
家族との時間を大切に。
また、京都で育った奥様は、「今までと違う環境の中での生活·子育てで、戸惑いながらも、必死でこなしてきた10年間だった」と語っておられます。地元の人が多い地域で、その輪の中に入っていくのが難しく感じることもあったそうです。
「本当に徐々にゆっくり慣れていったという感じ。」
10年過ぎた頃からは、田舎暮らしにとらわれ過ぎることはない!っと、プレッシャーも次第に薄れ、自然体になれてきた。
忙しい旅館業の合間をぬって、家族との時間を大切にしながら過ごされています。
結局は『人』。人との関わりを大切に。小代らしいところをアピール
「今年春にできたスミノヤゲストハウスに『お魚の捌き方教室』で講師をしたんですが、いつもは厨房にいる料理人が、直接お客さんと話しながら料理を提供するというスタイルが、すごく楽しかった。人と人が関わりあうことが『楽しい』と感じた。」
「小代は自然がきれい。雲海も川も滝も山も、すごくきれいです。だけど、それだけじゃない。なによりも小代の人の良さ。魅力的な人がいっぱいいます。小代に来た人が、地元の人ともっと関わっていけたらいいなと思います。そして、自分もそんな魅力的な人になって、小代に来た人たちをもてなしていきたいと思います。そういった時間を過ごせる空間を、いつか作りたいなと思っています。」
小代の良さを、じっくり感じてもらい、小代ファンが増えるといいです。
これからも期待しています!
(著者:香美町町民ライター 中村美和子)