白熱!『ハチ北スキーフェスティバル』感謝の想い

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2018年3月3日~4日、香美町村岡区大笹の「ハチ北高原スキー場」にて「ハチ北スキーフェスティバル」が開催されました。4日に開催された「雪玉積選手権大会」は、今年で開催12年目を迎え、昨年のリベンジを果たしに県内外から来たリピーターや、周辺宿泊客を中心に大盛況でした。

(ハチ北高原スキー場の様子)

雪玉積選手権は、雪合戦で作るようなソフトボール大の雪玉を、制限時間内(5分)にどんどん積み上げ、高さを競うというシンプルなルールで行われます。簡単に聞こえるかもしれませんが、実に奥が深く、高く積み上げるには技術や作戦が必要です。

それぞれのチームの自己PRを紹介後、決められた板の位置につき、開始の合図とともに雪玉積みが始まります。

高く積み上げるには、土台をきっちりと作ることが大切ですが、土台に時間をかけすぎると、高さにかける時間がなくなってしまうので、上手に時間の分配をするのがそれぞれの腕の見せ所。また、制限時間内であれば崩れても何度も積みなおすことができます。


限られた時間の中で周りのチームより少しでも高く積むための真剣勝負が繰り広げられます。後半戦になり残り時間が少なくなると、

一つでも二つでもたくさんの雪玉を積み上げたいところ。また、積みあがった雪玉が崩れないように細心の注意を払います。どのチームが勝つのか、最後の最後まで判断が付きません。制限時間終了後は、ハチ北高原スキー場のPR等を行うご当地アイドル「ハチ北Girls」
による計測タイムです。

中には、計測直前に雪玉が崩れてしまった惜しいチームもあり、またハチ北Girlsの計測結果が発表されるたびに、参加者は一喜一憂。僅差で勝利できなかったチームからは「悔しい~!!」の叫び声も聞かれました。
1位から3位までに入れば、香美町の特産品が贈呈されます。地元の棚田米「とろかわの恋」、但馬牛肉、松葉ガニなど味も品質も間違いない商品獲得を目指し、大変白熱した雪玉積選手権でした。

大人から子供まで楽しく参加できる、この雪玉積選手権を企画・運営するのは地元若手有志による「ハチ北スキーフェスティバル実行委員会」の方々。20代から40代の15名のメンバーが「少しでも地元をよくしたい」という思いで取り組んでいます。

実行委員会の方が思う、村岡区・ハチ北の魅力ってどんなところでしょうか。ハチ北スキーフェスティバル実行委員会会長の西山正美さんにお話を伺いました。
「スキー場もあり、たくさん遊べる場所だということです。子どものころから、学校から帰ってきたらよく滑りに行ってました。10代で一度都会に出る仲間も多いのですが、ほとんどが帰郷しています。やっぱり、ハチ北が好きという思いがあるからではないかな」
地域の人が仲良く話し合える関係があり、スキーフェスティバルの企画も全員で話し合いながら決めます。メンバーの中から「こんなのやってみたい!」とアイディアが出てきたら、それもみんなで積極的に検討。市町村合併により香美町となった2005年からは、商品に香住のカニを提供するなど、他の地域ともつながりながら企画を練っています。

このような楽しい企画をするのにはもちろん、地元をよくしたい、そして地元のPRをしたいという思いもありますが、それより強い思いがあります。
「ハチ北に泊まりに来て下さっているお客さま、今まで何度もハチ北に来て下さってるお客さまに、来てくれてありがとう、という気持ちを込めてみんなが楽しめる企画を行っています」
また、春や夏には「アクティブクラブ」として、このフィールドで楽しめるアクティビティを企画するなど、シーズンオフにも多くの人にハチ北を楽しんでもらえるよう、創意工夫も重ねています。

雪玉積選手権で惜しくも敗れてしまったチームや希望者の雪玉は集められ、ハチ北高原スキー場に大きな「白い巨塔」が作られます。これも毎年、昨年度より高いものを目指して作られ、全員で一つのものをつくる達成感や、「また、ハチ北に来たい」という気持ちを高めるものにもなります。感謝の気持ちを込め、地元の人も、外から来てくれた人ももっとハチ北を好きになれるように、実行委員の方たちは結束を固めて力を尽くします。

ハチ北高原スキー場(ハチ北観光協会)
所在地:〒667-1344 兵庫県美方郡香美町村岡区大笹
電話:0796-96-0732
http://www.hachikita.jp/

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