（外観）

デイサービスどんぐり、管理者の長瀬勝利さんにお話を伺いました。

事業内容についてお聞かせください

地域密着型の通所介護サービスです。一日の定員は１８名ですが、利用者さんが少ない日もありますので、まだまだたくさんの方に利用して頂きたいと思っています。

事業所をつくられた経緯をお聞かせください。

高校を卒業してから大阪の看護学校に行き、精神科のある病院で働きながら資格を取得しました。その中で、患者さんの支援をすることの魅力を知りました。地元に帰ってきてからは、２０年以上但馬圏内の病院・施設でお世話になりました。日々患者さんや入所者さんと関わっていく中で、ゆったりと関われる介護・看護がしたいと思い始めました。その頃、平成３０年にどんぐり保育園が閉園となり、跡地の利用者を探しているとの話を聞き、これを逃したらできない！やってみよう！と思ったことから、関係機関に相談し、指導をいただきながら開所に至りました。

経営面で苦労されていること、やりがいを感じることを教えてください。

経営面に関しては全くの素人なので、今経営の大変さが分かって苦労しているところです。その反面、利用者の方から「こういう場所ができてくれてありがたい」と言ってもらえることがとても嬉しいです。

他の事業所にはない強み、ＰＲはありますか？

一番は家庭的でアットホームなところです。みんなが家にいるような感じで過ごしてもらえるように日々心がけています。そして、広い庭ですね。気候の良い春には、外でグランドゴルフや運動をしたり、３時のおやつを桜の木の下で食べたり、季節に合わせた楽しみ方ができます。果物はキウイ、柿、りんごを育てています。

旧どんぐり保育園にあったものを生かしておられるのですね。

建物自体はほぼそのままです。床はもともとあったものにクッション材が敷いてあります。外観や庭はさわっていませんし、裏の畑もそのまま使わせていただいています。ここが保育園だったころから花をたくさん植えておられたので、その名残があります。いまでも予想しないところからヒマワリやジャガイモの芽が出てきたりするんですよ。

地域とのかかわりについてお聞かせください。

地元の幼稚園の皆さんが２か月に一度壁画を作ってきてくださりますし、年に１度は交流会を持つ予定です。また、小学生が福祉・介護体験で訪問し、利用者さんと交流していただきました。ここは随時見学や体験通所、ボランティアの募集をしていますので、夏休みなどを利用して体験に来られる生徒さんもいます。今後も地域交流を積極的に行い、地域の皆さんにこの施設が浸透していけばと思います。

従業員の方に日々伝えていることはありますか？

『自分が楽しくなければ利用者の方も楽しくないよ』と伝えています。利用者さんが楽しく日常の動きをできることで身体に身につくと思っているので、職員には自分自身がこれは面白いと思うことを考えてもらっています。それが職員のプレッシャーとなっているかもしれませんが、利用者さんの上がらなかった腕が上がるようになったりすることで自信や喜びにつながっていると思います。

ブログを拝見しましたが、職員の皆さんの仲の良い様子が伺えますね。

サプライズで職員の誕生日会をしています。利用者さんの誕生日会を毎月しているので、それなら職員もということで考えました。何歳になってもお祝いされることは嬉しいと喜んでいただいています。働きやすい環境づくりは意識しているのですが、普段の表情を見ていると笑顔の職員ばかりで、自分のやり方は間違っていないのかなと思っています。

（管理者の長瀬勝利さん）

募集職種についてお聞かせください。

今は看護師を募集しています。運動の補助や健康管理をお願いしたいと思っています。また、介護員の募集も考えており、資格がない方でもやる気があれば歓迎します。欲を言えば介護福祉士とケアマネージャーさんが来て頂ければ、今後の展開も考えていけるので助かります。

お仕事を覚えるのは大変ですか？

大変な仕事というイメージは強いかもしれませんが、今は昔より便利なものが増えましたし、なるべく負担が多くならないようにみんなで協力する体制をとっています。できないこと、難しいことは経験者でフォローさせてもらいます。

募集されている職種のやりがい、難しさについて教えてください。

その場面ごとに利用者さんの全身を観察しなければいけませんし、突然何があるかわかりませんので、臨機応変に対応する力をつけてもらう必要があり、難しい面もあると思います。でも、最初の研修である程度の不安を除けるようにプログラムは考えてありますし、日々利用者から学ぶことも多いので、少しずつ自分の知識も増えていくと思います。

研修はありますか？

空いた時間で受講できる研修をこちらで探し、研修の案内があれば職員に声をかけて積極的に参加をしてもらってます。資格をとりたい方ややる気のある方にはどんどんサポートするつもりです。

経験者でないと難しいですか？

うちには介護を全くやったことがない、別の職種から入ってこられた方がいますが、意欲的に働いていただいています。入るまではすごく不安だったと話をしてくれますが、しっかりサポートをしますので、やる気さえあれば大丈夫です。

（お昼のレクリエーションの様子）

入職二年目の藤田真弓さんにお話を伺いました。

担当されているお仕事について教えてください。

介護を担当しています。お風呂やリハビリ、食事、トイレ。利用者さんとずっと寄り添っていますね。

入職したきっかけをお聞かせください。

私の祖父がガンで亡くなったことが一番のきっかけです。祖父が亡くなるときに介護知識もなく、どう接したらいいのか全然わからなくて。自分にもう少し知識があったら楽にしてあげられたんじゃないかと悔しかったんです。その後祖父が亡くなったあと、叔母から「ここで働いてみない？」と声をかけてもらい、来ることになりました。

入職当時に難しかったこと、戸惑ったことはありますか？

身近で高齢者と接することがなかったので、距離感や話し方をどうすればいいのか分からなかったです。介護の仕事を始めてから、初任者研修を受けに行ったのですが、最初はてんてこまいで。ここで長瀬さんがやっていることを真似したり、教えてもらったりしたことを積み重ねていったかんじです。

職場の雰囲気はどうですか？

ずっと笑ってます！スタッフのお誕生日会をしてくださったり、サプライズでお菓子をもってきてくださったり、みんなでわいわいしてますね。とても居やすい環境です。上の方も「分からないことは全部聞け！」と言ってくださって。わたしもくだらないことまで相談していたんですけど、それを全部真摯に返してくれるんです。そういう面ではとても助かりましたし、成長しやすい環境かなと思いました。

どんなところにやりがいを感じますか？

介護している方なら皆が思うと思うのですが、利用者さんが笑ってくれるのが一番嬉しいです。家では笑わないと言ってくださる方もおられますし、何よりリハビリを積みかさねて元気になってくださるのがとっても嬉しいです。

長瀬さんが「まずは自分が楽しむこと！」と言っておられましたが、それについては意識されていますか？

してますね！２時から始まるレクリエーションの時間は、利用者さんが主体なのは分かっているんですけど、自分もめっちゃ楽しいんですよ。一緒に盛り上がろう！といった感じで。汗かいて笑って、化粧もぼろぼろになることもあります。これをして利用者が楽しんでくれたり、笑ってくれたらいいなと思いながら、できることからやっています。とにかく今は楽しいです！ここは思っていた介護現場のイメージと全然違ったんです。介護現場で働くのはきついと思ってたんですけど、そういうのがふっとんじゃうときもあります。

最後に、今後一緒に働く方へメッセージをお願いします。

一緒に楽しみましょう！！ここは楽しんで仕事ができるところだと思います。先輩がたくさん相談に乗ってくれますし、困ったことはみんなで助け合いましょう。わたしもいくらでもサポートします！

（入職二年目の藤田さん）